こんにちは、化学系の大学院を卒業したフィグです。
有機化学と無機化学の違いは何でしょうか?
ざっくり言いますと、有機化学は炭素に特化した学問であり、無機化学は炭素以外の学問です。
周期表を見ながら解説していきます。
目次
炭素は周期表のどこにある?
元素は100種類以上あり、元素を並べた表のひとつに周期表があります。
この中から炭素(元素記号:C)を探してみましょう。
数字の番号で6のところに、炭素(C)があります。この炭素について、特化した学問が有機化学です。
そして、炭素以外の元素についての学問が無機化学です。
たった1つの元素で1つの学問ができてしまうほどボリュームがあるのです。
炭素原子の大きさについて気になりましたら、以下の記事を見てみましょう。
ひとつの元素で学問が成り立つことについて、野球を例にしてみましょう。
野球の例
野球のポジションには以下のように多くあります。
・ピッチャー
・キャッチャー
・ファースト
・サード
・ライト
・センター
・ベースコーチ
・スコアラー
……など
いろいろなポジションがあるなかで、ピッチャーに特化した知識やトレーニング方法があるように、いろいろな元素があるなかで、炭素に特化した学問が有機化学です。
さらにピッチャーを詳しく学ぼうとすると、以下のようなことがあります。
- 役割:先発、中継ぎ、抑え、……
- 球種:ストレート、カーブ、フォーク……
- 投球フォーム:オーバースロー、サイドスロー、アンダースロー……
ピッチャーの役割は他にもありますし、球種や投球フォームもいろいろあります。ピッチャーはこれらの組み合わせで、そのピッチャーの特性が決まります。
同じように有機化学でもいろんな要素の組み合わせで、化合物の物性が決まります。
いろんな要素を見てみましょう。
有機化合物の物性を決める項目
炭素を含む化合物を有機化合物といいます。有機化合物の物性を決める要素として3つあります。
- 炭素の数
- 炭素との結合の仕方
- 他の元素との結合
炭素の数は大きくなればなるほど、液体から気体になる温度(沸点)が高くなります。
香り成分の有機化合物について、炭素の数の上限は約20個です。
炭素との結合の仕方は、1重結合、2重結合、3重結合の3種類です。
他の元素との結合例としては以下のような元素があります。
- 水素(元素記号:H)
- 酸素(元素記号:O)
- 窒素(元素記号:N)
- 硫黄(元素記号:S)
まとめ
有機化学と無機化学の違いは以下です。
- 有機化学:炭素ついての学問
- 無機化学:炭素以外の学問
有機化合物について見てみましょう。