こんにちは、貯蓄率70%以上のフィグです。
約4年間プレジデントに掲載された本田健さんの記事を読み続けた中から、私が厳選した8つを図解で説明します。
(本田健さんの記事は2018.1.29号から2022年4.15号にて掲載されました)
- 「本田健の成功と幸せの法則」
- 「本田健の賢者は年収3000万円の小金持ち目指す」
以下の気持ちがあるなら、参考になります。
・物心両面で豊かになりたい
・経済的自由を手に入れたい
それでは、見ていきましょう。
目次
1.トップリーダーや富豪たちが口にする成功の条件とは?

トップリーダーや富豪たちが口にする成功する条件は以下です。
「大切なのは、人から応援されるような人柄だ」
「人から応援されるような人柄」を磨くことです。これからの時代は個人がメインとなり、個人次第で成功の可能性がより変化すると考えられるためです。まずは、時代の変化をみてみましょう。
働き方の変化

これまで、朝は通勤して決められた時間までに出社し、決められた時間まで仕事をすることが一般的でした。このフルタイムで終身雇用の正社員が崩れていく流れが予想されます。
代わりに、時間と空間に縛られない働き方が出てくるでしょう。自宅からリモート会議に参加し、意思決定を下すことができる時代になりました。空いた時間に配達業をすることもできるでしょう。仕事に応じて、一日のうち、働く時間を自由に選択できるようになる時代がきています。
「自由に選択できる」は「自由に選択される」ことも意味していますので、選ばれることが重要になります。
個人に対する格付け

レストランに格付けがあるように、個人にも格付けがされます。例えば、実力主義の厳しい野球の世界では、成績が悪ければ、評価は下がり、価値は小さくなり、報酬が減ります。その一方、成績が良ければ、けた違いの報酬になることもあります。
会社員の場合は「会社」という強力な武器があります。
会社と個人の格付け

会社員として、取引する場合、相手は個人の価値ではなく、会社に価値があるから取引しています。個人の格付けが星1個と低かったとしても、会社が星3個の優良であれば、成立します。
例えば、相手にとって必要な商品であれば購入されます。個人のことを見なくても、その「会社」の商品が得られるためです。日常の生活では、銀行の融資やローンの場合、個人がどの会社や組織に属しているのかを見られることがあります。公務員や上場企業のサラリーマンの属性は良いと聞いたことがあります。
ところが、会社員でない場合、個人の価値が見られます。

個人の価値が低いと見られたら、相手からは見向きもされなくなります。もしくは、低い立場で交渉をせざるを得なくなり、不利な条件を飲まされるかもしれません。例えば、銀行で融資が受けられなかったり、ローンが組めなかったりします。たとえ、受けられたとしても金利が相場と比べて高いことがあります。
ビジネスパーソンとして個人の価値を上げるスキルを次に示します。
ビジネスで必要な3つのスキル(人間関係)

- 上司 :目をかけられ引っ張ってもらえるスキル
- 同世代:同世代から協力してもらえるスキル
- 後輩 :慕われ持ち上げられるスキル
どれも人から応援される人柄を磨くことです。多くの人から応援され、応援される人柄レベルを増やすことできたらどんなことが起きるでしょうか。良いことが起こりそうでたまりません。

さらに、会社だけではなく、趣味の野球、ゴルフ、音楽仲間からも応援されるような人柄になることができたら、どんなことが起こりそうでしょうか。

「人柄の良いそんなあなたと!」と人からプロジェクトのお誘いを受けやすくなりそうです。
感じの悪い人と一緒に物事を進めるより、誠実で思いやりのある人とする方が、断然楽しいですし、心も豊かになります。
そして、応援される人柄の方が、ピンチの時に助けてくれる味方が多いはずです。

ピンチの時に助けてくれる人はほんと大切です
2.自分を活かし続けるためには?

会社や環境が変わっても、自分を活かし続けるためには、専門をかけ合わせて唯一無二の存在になることです。
これからの時代は個人がメインとなり、個人次第で成功の可能性がより変化すると考えられます。
そのために、まずは、自分の専門分野を1つ磨きます。そして、最低でももう1つの専門分野を持つことによって、貴重(レア)な存在となります。レアな存在になれば、独自のポジションを確立することができます。
会社と家の往復

会社員の場合、朝起きて出社し、会社で働き、家に帰っては寝る生活があります。基本的にはこの生活リズムが月曜から金曜まで繰り返されます。
朝早く、薄暗いときに家を出て出社し、会社の建物の中で仕事をしていると、帰る時はすでに暗いこともあります。1日のうちに、太陽を見ることなく終える日々です。

給料もありますので、会社帰りに、いつもの慣れた人と楽しくお酒や食事を楽しむことができます。たまにの土日には趣味や遊びにお金を使うことも可能です。
この生活ができれば幸せと思うこともでき、居心地の良い日々です。ただ、現状に満足しては、そこが上限となってしまう可能性があります。
今の時代、企業の生存競争が激化しています。終身雇用制が崩壊し、知らない間にリストラ対象になり、転職が当たり前の時代になるかもしれません。
世の中や周りや環境が変わっても、生き残るためには何が必要でしょうか?
今の専門分野を磨く
まずは、今の専門分野を磨くことです。日々の仕事をしながら、自分自身の専門性を高めていくことです。職場の組織は学びの宝庫です。主に2つあり、1つ目は専門知識を持つ上司や先輩の人的資源、2つ目は業界の最新情報が入手できる物的資源です。
- 人的資源:専門知識を持つ人
- 物的資源:最新情報が入手できる
組織外の人からすると、その組織にある宝(人的資源、物的資源)を使うことができません。組織内の宝は、喉から手が出るほど欲しい場合もあります。

組織内にいれば、組織の宝を活用することができます。自分とは違う部署に同期がいれば、話しやすくて、情報交換もしやすいです。上司や先輩だけでなく、後輩から学ぶことも多いです。

人から応援されるような人柄の場合、人から情報を得られやすく、また、得られる情報の量も多く、中身も濃くなります。人柄を磨くことによって受けられる恩恵です。
組織を活用し、今の専門分野を磨くことで、どんどんレベルが上がっていきます。

なだらかに上がることもあれば、ある時までは全く上がらず、何かのきっかけで一気に上がることもあります。
伸び悩む時期もあると思いますが、100人中の1人になることができたとしたら、1/100の少しレアな存在になります。

めでたく1/100の素晴らしい存在になりましたが、もっと素晴らしい存在になるためにはどうしたら良いでしょうか?
1つの分野を極めに極めて1/10000の存在になることも1つの方法ですが、もう少し実現しやすそうなことがあります。
もう1つ専門分野を磨く
ひとつの分野で1/100を1/10000の存在になるよりも、もう1つの専門分野を持ち、そこでも1/100になることです。

2つの専門分野を持つことで、1/100と1/100がかけ合わさり、1/10000の存在になります。
例えば、野球ですと、

野手としては守る範囲が広くて、ホームランボールを飛んでキャッチでき、打者としては、足が速くて、打率が高いような選手です。いわゆる、守ってよし、打ってよしのプレーヤーです。
もしくは、

ピッチャーとしては三振を決めまくり、バッターとしてはホームランをバシバシ打つような選手です。4番でピッチャーをしているプレーヤーです。リトルリーグでならよく見られますが、トップクラスの大リーグで実現させている素晴らしい選手がいます。
本田健さんの場合、

本業は会計コンサルティングでしたが、事情により、心理療法を勉強することになりました。それが2つ目の専門分野になり、独自のポジションを手にいれたようです。
私は、「経営者の心の悩みや迷いまでを見抜いてアドバイスできる会計コンサルタント」という独自のポジションを手にしたのです。
もし、さらに3つ目の専門分野でもを100人中の1人になられたら、

100万人中の1人になります。1/1000000のスーパーレアな存在になります。
レアな存在になれば、独自のポジションを確立することができ、会社や環境が変わっても、自分を活かし続けることができます。
3.「周囲から応援される人」になるためにたったひとつのこと

周囲から応援される人になるためには何が必要でしょうか?
それは、あなたも人を全力で応援することです。
人づてにやってくる

先の見えない時代を生き抜くために、いい人間関係を築くことが大切です。いい人間関係からは本当に良いチャンスや情報、お金は信頼のある人づてにやってくるものです。(希薄な人間関係からくる見せかけのチャンスや情報には要注意です。)
どれだけの人に応援してもらえるかによって、ピンチの時に差がでます。人間関係が生み出すエネルギーは大きいです。

もし、ビジネスチャンスがあり、1億円が必要な場合、コツコツ貯めるには時間がかかってしまいチャンスを逃してしまいます。

たとえ、今1億円がなかったとしても、「あなたなら、1億円を貸してもいい」という人間性を持っていたら、1億円を手にすることができます。開業資金に悩む出光興産の創業者、出光佐三さんに対して、資産家の日田重太郎さんは人柄を見込んで、1億円を差し出したといわれています。
ユダヤ人大富豪に教えられた成功するための条件

本田健さんがあるユダヤ人大富豪から教えられたのは以下のことでした。
「きみを応援してくれる人を、生涯に3人つくりなさい。それができれば必ず成功する」
心から応援してくれる味方が3人いると心強いです。

先の見えない時代でリストラされるかもしれません。失敗することも、挫折することもあるかもしれません。

逆境の時に、応援してくれる3人がもつネットワークからのチャンスや情報で、乗り越えることができる可能性があります。チャンスや情報だけでなく、心の支えとなるような応援も精神的に助けられます。人間関係こそが無形の財産です。
どうしたら人に応援される人間になれるのか?

それは、あなたも人を全力で応援することです。自分の時間や労力を惜しまずに自分から「先に」差し出すことです。
出光佐三さんは「人間尊重」を自身の経営哲学とし、社員を大切にしていました。先に、強い信念があったから、社員たちからも信頼は厚く、一致団結して困難を乗り越えたといわれています。
人を応援すれば、結果として応援されます。
応援するとは?
応援するとは、相手に対して以下のことをすることです。
- 成功を心から願い、協力すること
- 役に立ちそうな情報や人脈をシェアすること
- 求めるものを提供すること
- 喜ぶことを与えること

相手の喜ぶことは何かを意識しておくことで、偶然、見つかることもあります。
例えば、美味しいチョコレートを見つけた時に、「あの人はチョコレートが好きって言ってたな、よし、お土産にしよう」と購入します。
相手に渡したときに喜んでもらえたら嬉しいものです。もし、予想が外れていたとしても、「そうか、チョコレート好きでも、ビターチョコ派だったんだな」と気づくかもしれません。
次は相手のより好みのチョコレートを渡すことができ、喜んでもらえるはずです。

繰り返し「与える」ことを続けることで人間力を磨き、味方を増やしていきます。
4.幸せなお金持ちになるために必要な2つのこと

幸せなお金持ちになるためには何が必要でしょうか?
それは、お金のIQとお金のEQです。
IQ:Intelligence Quotient
EQ:Emotional intelligence Quotient
お金のIQ
お金を稼いだり増やしたりする知識や知恵が「お金のIQ」です。

お金持ちになる人は、今あるお金をどうしたらそれ以上になるかを考えます。
100万円あるなら、100万円以上にするにはどうしたらよいかを考えます。
その方法が以下の2つです。
- 自己投資
- 株や不動産などの投資

自己投資については、アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンさんは以下の言葉を残しました。
「自己投資は、一番高い利子をあなたに支払う」
株や不動産などの投資については、富裕層と呼ばれる人はほとんどが行っています。
自分が働かなくても、お金が働いてお金を生んでくれるものを見極めて投資をしています。

どこに投資をするかをお金と時間をかけて学び、実際に身銭を切って投資をし、その結果から、どうしたらよいかを考えます。再度、実践することを繰り返すことで、力が養われます。
このサイクルが早い人ほど、成果がでるのが早いです。

身銭を切る方が、吸収力が上がり、学びが多かったです。
お金のEQ
お金のIQが高くても、幸せになれるとは限りません。

幸せなお金持ちになるためには、お金のIQだけでなく、お金のEQも必要です。
お金のEQはお金と感情面で健全につき合える能力です。
そのうちのひとつは、「本当はそんなにお金がなくても、人生は案外楽しくやっていける」と知っているかどうかです。

「足るを知る」ができるようになると貯蓄率は増加しました。
5.お金のEQを上げるたったひとつの方法

お金のEQの上げるにはどうしたら良いでしょうか?
それはネガティブな感情をポジティブな感情に書き換えていくことです。
EQ (Emotional intelligence Quotient)
お金のEQ:お金と感情面で健全につき合える能力
お金のIQが高く、お金のEQが低い場合

お金を「稼ぐ」「貯める」「増やす」「節約する」知識や知恵をお金のIQ(Intelligence Quotient)と呼びます。
お金のIQがあり、どれだけ資産家になっても、人を信じられず、孤独になっていく人もいます。
お金で困らない人になるためには、お金のEQを養うことが大切です。
お金のEQを上げる方法

お金のEQを上げる方法はネガティブな感情をポジティブな感情に書き換えていくことです。

具体的には、お金が入ってくるときも出ていくときも、心から「ありがとう」と感謝することです。
レストランでは「楽しい時間を過ごさせてもらって、ありがとう」と支払いをすることです。
私は首をかしげるようなことがあっても、

「生涯、話題になる食事、サービスをありがとう」
と思うようにし、同席した人と一生のネタものを共有できたと感謝します。このような経験をした方が、後のち盛り上がることが多いです。
他の場合については以下のように置き換えて感謝することです。
もらった給料に対して
×「これだけしかもらえない」
〇「こんなにいたただいてありがたい」
会社に対して
×「この会社はここがダメだ!上司が悪い!」
〇「世の中にはもっと優秀な人材がいるのに、私を採用してくれただけでもありがたい」

物事の捉え方は大事です。

幸せは、お金の額が決めるのではなく、自分自身がつくるものです。
6.「お金持ちになる人」と「お金に縁がない人」の違い

お金持ちになる人とお金に縁がない人の違いは何でしょうか?
それは物事をどのくらいの期間で見ているかです。
- お金に縁がない人:短期的な視点
- お金持ちになる人:長期的な視点

お金に縁がない人は、短期的な視点で良いか悪いかを判断し、お金持ちになる人は長期的な視点で良いか悪いかを判断します。
現金一括で買えないものは、買ってはいけない

- お金に縁がない人:毎月支払うことができる範囲内の金額だ!→買う!
- お金持ちになる人:支払いの合計金額が高くなる!→ローンで買わない!
本田健さんがメンター大富豪から教えられたのは以下の言葉でした。
「現金一括で買えないものは、買ってはいけない」
ローンでものを買うことは最終的には高い買い物をしたことになります。
今の世の中、最新のファッション、家電、車、家をローンで購入することができます。(企業は売り上げを確保するために、私たちに毎月の少ない金額でも購入できるように工夫しています。営業努力しています。)
ここで、12万円、300万円、2,000万円のローンの場合、最終的にどれだけ高くなるかを見てみましょう。
12万円のものをリボ払いで購入

毎月1万円を13ヵ月間支払うことで、購入することができます。その場合、1万円分を利息で支払い、もとの価格より1.08倍で購入したことになります。
実質年利:15%
返済方法:リボ払い
毎月 : 1万円
返済期間:13ヵ月
合計金額:13万円(もとの価格の1.08倍)
利息金額: 1万円
次に300万円をローンで購入する場合を示します。
300万円の5年ローンで車を購入

金利3%なら23.4万円分を利息で支払い、もとの価格より1.08倍の価格で購入したことになります。
銀行金利:3%
返済方法:元利均等
毎月 : 5.4万円
合計金額:323.4万円(もとの価格の1.08倍)
利息金額: 23.4万円
もし、金利が6%になった場合と比較してみましょう。

金利6%なら48万円分を利息で支払い、もとの価格より1.16倍の価格で購入したことになります。金利3%の場合と比べて、約2倍の利息を支払うことになります。
ディーラー金利:6%
返済方法:元利均等
毎月 : 5.8万円
合計金額:348.0万円(もとの価格の1.16倍)
利息 : 48.0万円
次に2,000万円のローンで購入する場合を示します。
2,000万円の30年ローンで家を購入

金利2.7%なら920万円分を利息で支払い、もとの価格より1.46倍の価格で購入したことになります。最初の5年間、支払金額の半分は利息分として支払っています。
固定金利:2.7%
返済方法:元利均等
毎月 : 8.1万円
合計金額:2,920万円(もとの価格の1.46倍)
利息 : 920万円

1.46倍の価格は驚きです。
最終的に920万円も余計に支払うことになるので、「現金一括で買えないものは買わないこと」の理由です。
ここで、逆にこの住宅ローンと同じ毎月の支払いで積立投資をした場合をみてみましょう。
積み立て投資(2,000万円の30年ローンで家を購入するときと同じ金額)

利回り2.7%なら1,611万円分を運用利益で手に入れられ、積立金額(元本)2,920万円より1.55倍の4,531万円が手元に残ることになります。
利回り :2.7%
毎月 : 8.1万円
積立金額:2,920万円
運用利益:1,611万円
合計金額:4,531万円
「住宅ローンで2,000万円の家」と「30年後の約4,500万円の現金」の比較になります。

全世界株式などのインデックス投資なら2.7%は実現可能な数字です。
7.無形財産さえあれば人生何度でもやり直せる

成功する人が大切にする資産は何でしょうか?
それは無形資産です。誰からも奪われない資産です。
資産には有形資産と無形資産がありますので、まずは違いをみてみましょう。
有形資産と無形資産

有形資産は現金などカタチのある資産です。
- 不動産
- 株
- 宝石
- ゴールド
無形資産は知恵や信用などカタチのない資産です。
- 発明・著作
- 知識
- 資格・免許
- 人脈
健康も無形資産になります。
有形資産について気を付けることは何でしょうか?
有形資産について気を付けること
有形資産は社会情勢によっては、価値がなくなる可能性があります。
現金はハイパーインフレーションで紙クズになることもあれば、ゴールドは個人での保有を禁止する法律が作られることもあります。
例えばベネズエラでのハイパーインフレーションを見てみましょう。

南アメリカのベネズエラでは2018年1月から2019年1月において、インフレーション率が268万%でした。
これは、100円価格のモノが翌年には268万円になることです。
別の見方として、同じ金額でインフレ前後を比較してみましょう。

例えば、268万円があったとしたら、インフレ前には、バッグ、パソコン、ゴルフセット、ロードバイクなど多くのものを買うことができましたが、インフレ後にはトイレットペッパーを2個だけしか買うことができない状況です。
このインフレによって、現金が紙クズになります。
次に、ゴールドの場合を見てみましょう。
金保有禁止令の例 アメリカ(大統領令6102号)

1933年アメリカにて世界恐慌による国家緊急事態として、個人のゴールドを供出することを義務づけました。安いレートで強制的にです。違反者には16万ドル(約1,800万円)の罰金、10年の禁錮刑でした。この大統領令により、個人はゴールドを手放すことになりました。
日本では、1946年に預金封鎖が行われ、あらゆる財産に最高で90%の財産税がかけられました。
これらのように、有形資産は社会情勢によっては、価値がなくなる可能性があります。
次に、無形資産について見てみましょう。
無形資産の強み

有形資産の不動産であれば、登記の情報から税務署に把握され、課税ターゲットになります。しかし、頭の中に入っている知識に対して、課税することはありません。無形資産には課税ターゲットになることはありません。
誰にも奪うことができない資産が無形資産です。
江戸時代の商人が火事のときに持ち出したものは何でしょうか?

最優先して持ち出したのは、現金ではなく顧客リストだったといわれています。信用を積み上げた顧客さえいれば、ゼロからでも再スタートできると知っていたからだと考えられます。

賢い人は人脈やスキル磨きに、資産の一部を無形資産に換えています。無形資産さえあれば人生何度でもやり直せるからです。

小学6年生の時に、担任の先生が「大人になったら人脈は大切」
中学校の時に、体育の先生が「無形資産を大切に」
と言っていたのを今でも覚えています。
8.幸せな経済自由人になるために〇〇をつくること

幸せな経済自由人になるために何をつくることでしょうか?
それは、お金が自動的に入ってくる仕組みを持つことです。
幸せな経済自由人とは

お金持ちの中には、経済的に自由な人と、不自由な人がいます。
お金持ちでも経済的に不自由な人は、どれだけ資産があっても追われるように稼いだり、資産が盗まれたり、騙されてたりするのではないかといつも不安で心配している人です。
以下にアメリカ人大富豪の言葉があります。
「本当に自由なお金持ちは、お金そのものを意識しない。お金のことを一切考えないんだよ」

しびれる言葉です。
大抵、以下のようにお金を基準として判断することが多いです。

住む場所、旅行先、食べ物、服などを選択するときに、自分の望みより、予算(お金)内に収めようとすることが多いです。
例えば、住む場所を選ぶ場合、家賃は〇万円以下の物件を探そうとしたり、旅行先を選ぶ場合も、旅費は〇万円以下のプランに決めたりします。スーパーに買い物に行けば、半額セール等の割引シールがあるものを選ぶかもしれません。自分の望みより、お金(予算)を判断基準にしており、お金がストレスになっているといえます。

もし、お金のことを一切考えなければ、不安も心配もなく、やりたいことや好きなことを自由に選択できるはずです。住む場所なら、広くて駅に近いところで〇階以上のところを選んだり、旅行先ならヨーロッパで豪華なホテルに泊まり、飛行機はビジネスクラスを選んだりと、自由に選択することができ、充実した人生になるはずです。
経済的に自立している、自由な人々という意味で「ファイナンシャル・インディペンデント・ピープル(Financial Independent People)」という言葉があります。
お金に縛られず、自由に選択できるファイナンシャル・インディペンデント・ピープルが「幸せな経済自由人」です。
幸せな経済自由人になるために
幸せな経済自由人になるためには十分なお金の流れをつくることです。
そのために、特に毎日働かなくても、お金が自動的に入ってくる仕組みを持つことです。
アルバイトや日雇いのように時間単価の仕事から得られるお金の流れではなく、本を書いて印税をもらうように1回の仕事で何回も得られるお金の流れです。
印税の場合をみてみましょう。

本を書いて、出版し売れると印税が入ってきます。
その本が売れ続けると、印税が何度も入ってきます。

どんどん本が売れ、増刷されると、その分何回も印税が入ってきます。この時は、仕事をしていなくても、収入が発生します。

さらに、海外で多言語に翻訳されて売れると、海外からもお金が入ってきます。
このように1回の仕事で何回もお金を得て豊かになっていくのが、経済自由人です。
では、1冊目を出版したあとも本を書き続け、いくつもの作品を積み上げたらお金の流れはどうなるでしょうか?

まずは、1冊目の本Aを出版し、収入を得ます。本Aが売れている間も、次の作品のために書き続けます。

2冊目の本Bを出版し、収入を得ます。同時に、本Aが売れ続け、本Aからも収入が得られます。
そして、本Bを出版後も次の作品を書き続けます。

3冊目の本Cを出版し、収入を得ます。同時に、本A、Bも売れ続け、どちらからも収入が得られます。
このように、本を書き、出版を繰り返すことで、複数の収入源からお金が入ってくる流れができます。

複数の本からの印税により、特に毎日働かなくても、お金が自動的に入ってくる仕組みを持つことができます。
まとめ
1.「人から応援されるような人柄」であること
ビジネスパーソンには3つのスキルを磨くことです。
- 目をかけられ引っ張ってもらえるスキル
- 同世代から協力してもらえるスキル
- 慕われ持ち上げられるスキル
2.専門をかけ合わせて唯一無二の存在になること
- 組織を活用して、今の専門分野を磨くこと
- もう1つの専門分野を磨くこと
2つの専門分野を持つことで、かけ合わせによりレアな存在になります。
3.周囲から応援される人になるためには、人を全力で応援すること
- 成功を心から願い、協力すること
- 役に立ちそうな情報や人脈をシェアすること
- 求めるものを提供すること
- 喜ぶことを与えること
繰り返し「与える」ことを続けることで人間力を磨き、味方を増やしていきます。
4.幸せなお金持ちになるために必要な2つのこと
- お金のIQ:お金を稼ぐ力、増やす力の知識や知恵
- お金のEQ:お金と感情面で健全につき合える能力
5.お金のEQを上げるたったひとつの方法
お金のEQの上げるにはネガティブな感情をポジティブな感情に書き換えていくことです。
幸せは、お金の額が決めるのではなく、自分自身がつくるものです。
6.「お金持ちになる人」と「お金に縁がない人」の違い
- お金に縁がない人:短期的な視点
- お金持ちになる人:長期的な視点
お金持ちになる人は「現金一括で買えないものは、買わない」
7.無形財産さえあれば人生何度でもやり直せる
成功する人が大切にする資産は無形資産です。
無形資産は知恵や信用などカタチのない資産であり、誰にも奪うことができない資産です。
- 発明・著作
- 知識
- 資格・免許
- 人脈
8.幸せな経済自由人になるために〇〇をつくること
お金に縛られず、自由に選択できるファイナンシャル・インディペンデント・ピープルが「幸せな経済自由人」です。
幸せな経済自由人になるためには、特に毎日働かなくても、お金が自動的に入ってくる仕組みを持つことです。
<参考文献>
本田健『PRESIDENT』「本田健の成功と幸せの法則」 プレジデント社, 2018.2.12号, 92-93 (2018)
本田健『PRESIDENT』「本田健の成功と幸せの法則」 プレジデント社, 2018.4.30号, 92-93 (2018)
本田健『PRESIDENT』「本田健の成功と幸せの法則」 プレジデント社, 2018.5.14号, 88-89 (2018)
本田健『PRESIDENT』「本田健の成功と幸せの法則」 プレジデント社, 2018.7.30号, 86-87 (2018)
本田健『PRESIDENT』「本田健の成功と幸せの法則」 プレジデント社, 2019.11.15号, 86-87 (2019)
本田健『PRESIDENT』「本田健の賢者は年収3000万円の小金持ち目指す」 プレジデント社, 2020.4.3号, 110-111 (2020)
本田健『PRESIDENT』「本田健の賢者は年収3000万円の小金持ち目指す」 プレジデント社, 2020.9.4号, 114-115 (2020)
本田健『PRESIDENT』「本田健の賢者は年収3000万円の小金持ち目指す」 プレジデント社, 2021.5.14号, 120-121 (2021)